信じられない速度で僕たちは

朝、おにぎりを食べながらテレビを見ていると何故か僕にそっくりな人が映っているので何かと思ったら、画面が真っ暗で反射しているだけでした……

 

 

 

パリーーーーーン!!!!!

 

 

 

「なんですか!?!?!?」

 

 


突然割れる窓ガラスと、それに驚く僕がテレビに反射している。

 

外に出ると恐竜が駐輪場に止められている沢山の自転車を使ってドミノ倒しをしていた。

 

それを見た老婆は「今すぐに」と叫んだ後、持っていたぬいぐるみを僕に投げつけて「漫才コンビを組まないか」と言ってきた。

 

僕は老婆が本気で漫才をやりたそうにしているので「良いですよ」と言った。

 

駐輪場で僕と老婆の漫才が始まる。

 

 

 

僕「どうもー!!紫色に点滅しつつ「ハッピーバースデートゥーユー」と繰り返し発する湯気のようなもの、です!!よろしくお願いします!!」

 

老婆「この世が終わるぞ〜〜っ!!」

 

僕「急に嫌な事言わないでくださいよ」

 

老婆「あ?」

 

僕「え?」

 

老婆「今、私のボケを「嫌な事」と言ったか?」

 

僕「はい、そういうツッコミなので」

 

老婆「あ?」

 

僕「はい?」

 

老婆「あんたとは、やってられないね」

 

僕「いや、そういうツッコミなので」

 

老婆「あ?」

 

僕「何なんですかさっきから」

 

老婆「モルフォ蝶!!!!!!!!!!」

 

僕「ギャーーーーーーーッ」

 

僕たちは完全におかしくなってしまった。地球が紫色になった辺りから何か変だとは思っていたが、ここまでとは思っていなかった。


老婆が「モルフォ蝶」と叫んだ瞬間、恐竜が泡を吹いて倒れたのを、君は見たか?

 

 


誰  か  が  僕  の  脳  内  の  渦  巻  き  を

真  っ  直  ぐ  に  し  た  時  か  ら

全  て  始  ま  っ  て  い  た  の  だ  よ  !  !

 

 


幽霊が「全部お前のせいだ!!」と言っていたので聞かなかった事にした。プリクラ。